2016/08/02 10:31

農業関係のメディアからの取材の依頼をいただいたことがあります。
当時の担当者の第一印象は、与えられた仕事を一生懸命してるように見えた若者で、特に自分の担当のメディアのことを愛着持ってるわけでもなかったと思うが、涼し気な雰囲気で、誰でも良いから若くて農業を始めた人を片っ端に探してるって雰囲気で来られました。

(幸福とか、家族との時間とか副産的な恩恵は無視した話で)今時、農業という簡単には儲からない仕事を自ら進んで行っている人は何かしらの考えや体験があって、そこで感じたモヤモヤしたものに向き合いたくて取り組んでいる人がほとんどだろうと思います。

僕は、その農業関係メディアに掲載されたとしたら、読者の方の読後感想は「若者が変わった農業してて、案の定苦しんでいる。自分は普通でよかった」程度の、ガス抜きとゴシップ好奇心を満たす程度だと思います。

自分は何をしたいのか?それに向かって何を行動してるのか?それを伝えて自メディアをこうしていきたい。それくらい説明してよ。

最近感じることは、どんな活動にもテーマやコンセプト、目標がない行動があまりにも多い気がします。
何も考えなくてもお金がもらえて暮らしていける時代がこれからも続くと思ってるんですか?
そもそもそんな平和ボケで毎日いられる職場が今でもあるのがお花畑です。お役所や農業関係で特に特に感じます。
現場感覚のない目標を偉そうに言う役人や、これまでのことを繰り返せばそれでいいんだ感満載な農業関係団体。
国からのお金が出まくってるからそうなっちゃうんだろうね。

世の中自体も「もっと便利化して、人が何も考えないでも毎日が繰り返される世の中にしよう。日々苦悩することなく何も考えなくても毎日を過ごせる。」ってことを推し進めている世の中だと感じます。ぼく自身も、「他の人を押しのけてもとにかく自分だけでも儲けて楽になればいい」と思っていた時がありました。
これ、資本主義社会の定義なんで、自分が工夫して努力した分は報われるという意味で当然のことだと思います。
ただ、そこに幸せは無いと思います。それに、そんなに何も考えなくても良い人間になりたいか?と問いたいです。
さらにそんなに便利になりたいか?現状を無理やり否定&破壊してまでも新しく便利にならないといけないか?と。


自分のLIFEテーマを持たないと、誰かの利益活動に飲み込まれてしまう世の中です。特にサラリーマンでは如実ですよね。
その取材に来た人に言いたい。「その新聞、何を伝えようとしてるんですか?誰に何を届けたいんですか?毎号出してるからなんとなく次も適当に・・感が出会って0.1秒で伝わってきましたよ。ぼくがそんな紙面に載って何の利益が残るんですか?SNSで全世界につながっている現在、そのメディアに載ることの意味をぼくに説明もしないのは一体どんな考えなのですか?
何も考えない行動を続けても、最終的に誰かが幸せになることなんて全く起きないです。そんなこと繰り返してどうするんだろう?

僕にとっても勉強になる経験をさせて頂きました。