2018/07/24 12:06

何かを作るって、やっぱりすごく大変なんです。オリジナルなものは小さなことの積み重ねだし、自分の活動する環境に置かれるもの一つのセンスの積み重ねだったりします。
となりの空き地でモノやビニルを燃やしたり、拾って来た鉄くずを置いたり、除草剤を何も考えずにまいたり、何でもいいから安くしてくれと言われたり。
壊すことはとても簡単。オリジナルを作っていくのは繊細なものを積み上げていくとても難しいこと。
お金で買えないものを作る。自分の納得するものを生産する。長く人を喜ばせられるものを作る。
その繊細な価値を理解できる人に買っていただく。その豊かな状態って、とてもか弱いが永続的で強いものであることを証明したい。

特に、土の力だけで農作物を作るのってsuper大変。何か起きた時に対応しても遅くて、先手先手で見極めてうまくいくように日よけしたり草取りしたり水やりしたり。施せることは限られてる。収穫量が少なくても仕事量は通常通り。CTL+Zで作業が戻れるわけでも無い。
今年のように暑くても時は過ぎているのでやることは差し迫っってくる。来年のために草を土に混ぜておきたいし、湿らせてもおきたい。

と、まあ色んな繊細なことを実は色々とやっております。
通常よりも美味しく、腐りにくく、誰が食べても安心してそのまま食せる。その価値のために続けております。
隣の圃場では至る所で除草剤を蒔き、石油でできた肥料をどんと使って、寄った虫や病気は噴霧しまくって抑えている。
大変さを経験しているから否定なんてできません。答えなんてないけれど、一つ答えがあるとするならば、次世代に取り返しがつかない可能性があることはしない方が良いということ。

手っ取り早く満たされたくて目先の消費をする人がとても多いですが(僕も含めて)
生産することに目を向けてほしい。そしたら簡単に消費することができなくなるから。生産の現場を知った上で消費すると過ごす時が豊かになります。
僕は、消費する力を持った人になるよりも、生産することができる人になりたい。
挑戦することもできるし、自分で考えて決めた方向に歩いて行けることもできます。