2015/05/15 22:32

うちの教育方針は
「美味しいものを食べたことのないヒトは美味しいものを作れない。」
「三つ子の魂百まで」
これらテーマで子育てしております。
最初に触れる記憶の大切さ、感動のきっかけを増やしてあげる。そして基礎が鍛えられたらあとは行きたい方に進めばいい。
野菜も同じスタイルで育てております。

僕は肥料のチカラではなく、循環のチカラで味の濃い野菜を育てるスタイルを選んでます。だから苗も肥料を極力使わないように育てていくことで、小さな赤ちゃんの時から無肥料で生きていく記憶と覚悟を持たせております。
その方が肥料分のない畑に出ても馴染みやすい。さらに生死の危機感持った野菜は生きようとし、甘く、強く育ってくれます。

とまあ、偉そうな想定を持って今年の育苗を行ってきました。(実際、肥料を使わない育苗法は自然栽培先行者では実績のある手法なんですよ)
ただ、その分リスクも大きく、今年はリスクが目立っている結果となりました。
成長がとにかく遅い。さらには厳しい環境にし過ぎると、苗はいじけて生きたまま成長が止まってしまいます。
今年のトマトの苗がそうでした。。。
トマト苗500本が冬の寒さと肥料分の無さから4月にイジケてしまい、一向に成長しなくなってしまいました。それを尻目に一般のトマト農家さんの苗はすくすくと育っています。イジケたままで、このままでは今年のトマト栽培のスタートが切れない。。
結果、勇気を持って見守った結果、一気に大きくなり、何とか予定通り畑に植わりましたが、心配は残ります。
そして、さらに追い打ちがかかっています。1月の種まきから育て続けて、3月に畑に植えてあげたトマト第一弾。これらのうち100本近くが4月末ごろ突然枯れていきました。
残酷なウイルス症状で、「青枯れ」といいます。
このウイルスは土に住み続けますので、来年も再来年も症状が確約されています。
ぼくの栽培スタイルは、一般的なものより不安定なことが多いので、どこまでリスクを無くすのか。。

「品質より安定」vs「安定より品質」
どこまでのこだわりがお客さんに幸せとして伝わるのか?
この辺を4月に考えさせられました。
スーパーで気軽に売られている野菜とは数段上回るクオリティを続けるためにどう工夫するか。
サスティナブルに地方で暮らすために農を行っているのに、続けられなくては本末転倒。

育苗や芽出しには堆肥や市販の有機土を使い、畑では自然栽培。これで今年は後半は試してみます。
マニアックな話題ですね。。そもそも、こんな栽培カテゴライズ自体不要なのかもしれませんね。美味しくて、オーガニックな安心なものを公開し続けているなら。。

農って、するとなったら建設業(ハウス建設)とか土木工事技術(トラクターでの耕うんやユンボワーク)とか、水道屋とか、発酵食品業者とかしなくちゃならない。ある程度本格的にやらないと、家庭菜園と同じになってしまう。その上で得意なことと組み合わせていく。んー!ぼくでいいからもう一人ほしい。